はる*エルネア王国の記録

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2代目PC シオン

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2代目PC シオン

初代ハルの第4子として誕生したシオン。



(ハル、たくさん産んだなぁ……お疲れ様だよ……)

シオンの思い出は、悲恋だった。

子どもの頃、シオンに引き継ぎをして、当時ナトルの生徒で1つ年上だったビリー君にこの人だ!と一目惚れ。
(エルネア内では一目惚れしてばかりの私)

学校が終わると、ほぼ森の小道へ駆けていた探索大好きなビリー君と一緒に探索する日々。
もう絶対にこの人しかいない!
そう思うくらいお互いに仲良しだったはずなのに。

先に成人してしまったビリー君、大人になった途端に毎日会いに来てくれなくなった。
シオンから毎朝ご飯を届けたり、レオン兄さんを誘ってから一緒に探索へ行ってもらったり……シオンが成人するまでの1年間、何とか待っていてほしい!と願っていたのだけど……

ある朝、いつものように導きの蝶を使って、ビリー君へたまごサンドを届けようとしていたら、木造橋ですれ違ってしまう。

女の人と歩いていた。そっちは幸運の塔がある方向……まさか⁉︎と、慌てて追って見たものは、ハートを出しているビリー君の姿だった。

かなりショックだった。

当時の私は、なんとなく情念の炎を使う事が嫌で、他人の人生を変えてしまうなんて……と思うと使う気にはなれず、辛くて悲しくて、成人して1年後(1年間農場員)に騎兵選抜へ登録してからも、ぼんやり過ごしていた。
(今の私はこの時みたいにズルズルと後悔したくないから、情念の炎を使う!)



そんな失意の中で出会ったのが、次期国王のケーリー(当時は子ども)だった。

毎日元気いっぱいに会いに来てくれるこの子と結婚すれば、王妃になる事もできるのか……と。

ビリー君の姿を見る度に悲しい。
でも、命を繋いでいきたい。子へ引き継ぎたい。
ケーリーとなら夫婦になれる気がする。

そう思って、ケーリーの成人後に告白し、結婚しました。

シオンにとって…というより、私にとってビリー君は特別だったので、最後の最後まで気持ちを引きずっていた。


↑消化させる為に、書いたシオンの悲恋物語はpixivに保管中


このままじゃ、シオンもケーリーもかわいそうだと思い、2人の間に生まれた第1子のフェリオが入学した直後に引き継ぎました。

NPCになったシオンがケーリーと共に生きていく姿に、やっと安堵しました。

フェリオに引き継ぎした時点では、シオンは第2子を妊娠していなかったのに、NPCになった途端に妊娠!
しかも第3子まで。
やはり失意にのまれていたのは、シオンではなく私自身だけだったのかも……と思ったよ。




↑コスメで再現


ハルは魔銃師になったから、シオンは近衛騎士を目指そうかな〜?という軽いノリで選択したのだけど、結果、夫である国王を支える闘う王妃になったので良かったと思ってる。
引き継ぎを早めたので、カンストもできなかったし、龍騎士にもなれなかったけど、NPCになったシオンは生涯、近衛騎士隊に所属していました。

ちなみに、カーネイの瞳持ちだったビリー君は魔銃師になり、最後は龍騎士になっていました。良い男じゃったよ。